普段、仕事で大学生とかかわることはめったにないことなので、大学生に話すとなるとめちゃくちゃ緊張感が高まる自分がいる。
みんな寝るんじゃないかとこわくなる。
「自己表現」の授業なのに・・・話すことに不安と緊張をかかえて、立つ。
大学生はある意味正直だ。興味関心の反応が非言語的要素で示される。
つまらないんだろうな、というふうに見える態度の学生がいる。
寝ている、と見える学生もいる。
自分の話は面白くないのだろうな、と思うと少々凹む。
学生も授業、バイトと、忙しく、疲れているのはよくわかる。そんな時に、淡々と話を聞かされれば眠くなって当然だ。よく見ると参加している学生の約半分がリクルートスーツを着ている。聞いてみると、私が担当した最後の授業まで、就職に関連する話を聞いてきた、という。
「よく参加してくれました、ありがとう、おつかれさま」の気持ちになる。
そうだった、そうだった、「机につっぷしていても、目を閉じていても、話を聞いていないと早合点してしまってはダメだ」そんな体験学習をしたことがあったではないか。
ちゃんと聞いている人がいる。
届いている人がいる。
そんな気持ちをもって自分を維持しないと、その時起こっている、見えてはいない側面に気づけなくなる。
彼女たちはちゃんと大人を見ている。
人との関係を、簡単に調子よくつくることには警戒もしている。
自分の話に興味を持ってくれるかどうかは、彼女ら次第。
伝えたいことが伝わるかどうかは、相手がどう受けとるかなのだ、と自分が話していたではないか。
クヨクヨしていてもしようがない。
言っていることが自分に返ってくるパターンを過ごした日。
それとは別に「表現する力」を磨いていくのも言わずもがな。