オフィス今岡

「自分らしく生きる」ことを支えるアサーションをテーマに、研修・ワークショップ・執筆を行っています。

自分は無力ではないと信じるチカラ

引っ越しを何回しただろう。

 

少なくとも9回は、している。

 

南は沖縄那覇、東は東京。そしてぐるぐると大阪北部を引っ越している。

 

人には気質やうまれもってのその人なりの性格もあるだろうけど、その地域で育ったからのものの見方・考え方が影響しているなあと思う。

 

引っ越しをすると、その地域の特徴や雰囲気がじわじわとわかってくる。

馴染むなあと思ったり、ちょっときついなあと思ったり。

 

地域においての性別の役割分担もだんだんと感じてくる。

発言の機会や内容にも、その地域ならではの文化が反映されるなあと思う。

 

年に一度、お仕事のために東北を訪れる機会をつくってもらっているが、私が出会うのはとても素朴で、誠実な方々が多い。周囲に目配りと心配りをし、自分にも正直な感想を述べてくださる。東北の人々の辛抱強さと優しさを一年分受け取って、大阪に帰ってくる。

 

一方、長い間大阪に住んでいても生粋の大阪人ではないからか、「とりあえず、ゆうとこか(言っておくか)」という場面に出くわすと「なるほど、こういうときに、こう言うのね」と感心することも多い。

 

地域や周囲から教わり、自分なりに選んできている「わたしのものの見方・考え方」がある。それは変わらないものではなく、自分の選択によって変えることもできる後天的なものだと思う。大事なのは、表現するもしないも自分で決めようとしてみることかな、と。

 

目の前で起こっている出来事に、「賛同したくない」という自分の思いをどう表現していいかわからないときがある。

 

誰かがからかわれている、バカにされている、そう感じたとき、周囲と違う反応をすることは怖い。けれど、自分なりに、自分を信じたい、「自分は無力ではない、できることはある」と。

それは勇気、覚悟も必要かもしれない。

 

それでも見ようとしなければ、たどり着けない、そんな場所がある。