「本を書く」というテーマで、昨年からプロの編集者である安修平さんに講師をお願いし、ここまで「いつか本をつくりたくなるシリーズ~『いつか』に2歩近づく!」は、3コース(各コース全5回)を実施してきました。
6月5日は第3回コースの最終日、5カ月に渡る旅の終わりのその日は、本づくりの入口でもありました。
各コース、5~6名の少人数で相互支援しながら進んできたプログラム。
全く違うジャンルの世界を知ることで、視野が広がり、興味関心がわく。すると質問がうまれ、お互いに気づけなかったことを問いかけてもらうと、記事に広がりと親しみやすさを感じられるように変化が生まれます。
第3回コースでは、時勢に即したテーマをハイレベルな私小説に仕立てたメンバー。
自らの体験をイマドキの人に伝えられるよう、言葉を丁寧に選び、差し替え、修正し、言葉による技術伝承に取り組んだメンバー。
地域の情景が浮かぶようなエッセイを目指したメンバー。
リアルで進行中の事実を経過とともに記録として書き記したメンバー。
自身の持ち味を小説風に仕立て、読ませるストーリーに展開したメンバー。
長年身を置いた業界を俯瞰した眼差しで具体的で軽やかな文章に仕上げたメンバー。
その人しか書けない物語、創作、実話、私小説、体験記などに進化していった土台は、まさに「オリジナリティ」でした。
6者、6様に、メンバーは安さんのアドバイスを活かし、毎日少しずつ「書く」ことを日常化していったと語ってくださいました。
何度も何度も推敲を重ね、当初のスタイルとは異なる文体に変わっていったメンバーもいらっしゃいました。本当に書きたいものを探し、書いてみては削り、加え、またそぎ落とし・・・その連続。5カ月の間に何度も書き直したメンバーもいたはずです。
最終日には、全員が揃い、お互いの健闘をたたえ、これからも書き続ける意思を表明されました。
何か書きたいと思ってもひとりじゃできないこともある、それはおそらく全員が経験済み。
お互いの作品を読み、コメントをしてくれる最初の読者になってもらう。それが1対1ではない、このコースの強み。
いつか本をつくりたくなるシリーズ~「いつか」に2歩近づく! 講座は、2021年10月スタートの第4回コースを予定しています。
ご興味ある方は、お気軽にお問い合わせください。