年度末です。
この時期はかかわっているひとつの仕事場が異動に伴う引継ぎ等のため、仕事が入らない、入れられない、そんな時期でもあります。
溜めていた資料の整理や事務的な作業、資格更新のための講座を受講する、読書会のために読まなければならない本ではない読みたい本を読む、そんな自由な過ごし方ができる時間でもあります。
今日は、もう10年近く会っていなかった友人と再会したのですが・・・その人とのはじまりがどういう経緯で出会ったか、2人ともはっきり思い出せず、「ま、いいか」で始まった会話の心地よかったことを書いてみたいと思います。
彼女との会話は静かに、おもしろい・・・その記憶が蘇り、チカラももらえた時間だったのですが・・・
その人が持っている雰囲気や空気感がありますが、彼女のそれは透明で、押しがなく、抑揚豊かに話すわけではないのに、妙に心地がよく穏やかな空気が流れる・・・その印象がすぐに戻ってきたのです。まるで、好きなニオイを嗅いだときに、一瞬にして好きになったときの情景が戻ってくるように。
人がまとっている、その人らしさの特徴は変わらないものがあるんだなあ~と、しみじみ納得したのです。
ひと月ほど前、落ち込んだ経験が重なった時期があり、「あ~まただ。成長していない」と自分が情けなくなっていたのですが、彼女と会って、話したことで、何か励ましてもらったわけではないのに、別れた後、心が潤っていることに気づきました。
彼女は自分のことを「引きこもり好き」と言い、外に出て、アクティブに活動しているわけではないと分析していました。こうして外に出てきてわたしと会おうとしてくれたことに感謝しつつ、彼女と言葉を交わしていると静かに認めてもらっているような空気が作られていることを彼女は気づいていないので、ここに書きとめておこうと思います。
静かだけど、こちらに向けてくれた眼差しと姿勢がとても心地よかったことに感謝しているということを。言葉を交わし合うことの大切さを覚えておこうと思います。