大型連休の始まりにナラティヴ実践協働研究センター(NPACC)の2日間講座「RCファシリテーター&RCチーム講座~RCを実りあるものとするために」が開催されました。RC(Reflexive Conversation)とは、リフレクティングの構造を使って実践を振り返る仕組みのことですが、例えば対人支援をしている方を支援するスーパービジョンのような場面での活用も期待されています。
もう1つ、(一社)オープンダイアローグ・アプローチ研究会FLATが開催されている「オープンダイアローグ・カレッジ」で紹介された(社会福祉法人)NHK厚生文化事業団が制作された福祉ビデオシリーズ「こころをケアする対話・オープンダイアローグ」監修・森川すいめい氏を視聴したのですが、こちらでもリフレクティングが実践されています。
1985年3月に誕生したといわれるリフレクティングは、聞くこと(内的会話)と話すこと(外的会話)を丁寧に分けながら、折り重ねていくための多様な工夫がスタートしました(解説小冊子:特別解説・矢原隆行さん)。
リフレクティングをするうえで大切なこととして受け取ったのは・・・
①会話を広げること
②話し手の言葉を言い換えないこと(大切にすること)
③「あれかこれか」という二者選択ではなく、「あれもこれも」といういろいろな可能性がある話し方を意識すること
前述した矢原隆行さんの解説ではこのように書いていらっしゃいます。
「あれもこれも」「あれでもなくこれでもなく」の世界では、そこに唯一の正解は存在せず、それぞれの声が尊重されると同時に、あいまいな余白や「わからなさ」も大切にされます。
ナラティヴ実践協働研究センター(NPACC)では、NPACCのRC講座に参加したことがある方という条件はありますが、RCという仕組みを活用して話題提供者のために貢献するチームメンバーとしての研鑽に取り組もうとされています。
https://npaccrcc2025.peatix.com/view
2つの興味深い団体が発信してくれる内容が進路を示してくれているようです。