オフィス今岡

「自分らしく生きる」ことを支えるアサーションをテーマに、研修・ワークショップ・執筆を行っています。

ハラスメントの予防に活かせる~相互尊重のコミュニケーション=アサーション

最近感じていることに、ハラスメントにまつわる言葉の選び方があります。

 「ハラスメント撲滅」「ハラスメントをゼロに」「ハラスメント防止」という表現は、

「ちょっとしたこと」「ちょっとした不快感」を封じてしまうような気がするのです。

 「ゼロを1にする」のに、勇気がいることがあります。

 例えば、現場で労働災害が「ゼロだったのが1になってしまう」ような事故が起これば

「あ~あ」「これまで〇日間、労災ゼロだったのに・・・」と残念な思いがあるかもしれません。

 しかし、「ちょっとしたこと」「ちょっとした違和感」を口に出せることの方が大事だと思うのです。

 アクシデントを起こす前にインシデントで気がつく、未然に防ぐ、まさに「予防」のための視点です。

「撲滅」「ゼロに」「防止」といわれると、ちょっとしたことが言いにくくなるような気がするのです。

その点、「予防」は当事者だけでなく、その他大勢といわれる人も巻き込んで取り組みます。

そのような理由で、今岡は「予防」という言葉を使うことが多くなっています。

 

全員が意識をもって、ハラスメントを予防するためにできることを考える機会を持つことは大事だと考えます。

2019年度にパワー・ハラスメントの法制化が予定されています。

法律という後ろ盾がなくても、一人ひとりが持てる力を発揮できる職場になっているかを点検する機会があるといいですね。

例えば、ストレスチェックでも、上司との面談でも、労働組合の職場討議でも。

  

ハラスメントの予防に活かせるコミュニケーションとして、相互尊重のコミュニケーション=アサーションがあります。

多様な人々がともに働いたり、活動したりする場で意見の違う人にものをお願いしたり、断ったり、折り合いをつけたりしていくための考え方の基盤は「人権尊重」だと考えます。

一人ひとり違う思い、考えや意見を持つ人々と共生していくために立ち返る軸は「自分も相手も人権がある」ことを理解し、自分を大事にしながら、相手に共感すること。

押さえつけて従わせるやり方ではない考え方に基づいた技術、その場に、立場に、役割にふさわしい選択された表現、そのうえで、可能性を探り、選択肢を広め、言語と非言語を一致させてコミュニケーションをとっていく・・・2019年6月16日に開催されるアサーション・フォーラムでは、その豊かさを学んでいただけると思います。

「関係性の中で自分らしく生きるために」をメインテーマに、平木先生の基調講演からはじまり、3つのテーマ(企業内人間関係トラブル、キャリア、親子関係)でアサーションの視点から探求するワークショップの2本立てです。

お席がわずかになってきています。

関心を持っていただいた方は、peatixからのお申込みをお願いします

https://assertion-forum-2019.peatix.com/

【日時】

2019年6月16日(日)10:00~17:00

【会場】

〒605-0062 京都市東山区林下町3-456

京都華頂大学 6号館

交通アクセス

http://www.kyotokacho-u.ac.jp/access/

キャンパスマップ

http://www.kyotokacho-u.ac.jp/life/map/

 

 

3db1bb79a560cbc8a764ed6443472b1c_t.jpeg