毎年6月にプレスリリースされる「個別労働紛争解決制度の実施状況」ですが、2018年度(平成30年度)はどんな数字になっているのか、注目が集まります。
2018年(平成30年)はスポーツ業界、政界をはじめハラスメントの話題が事欠きませんでした。
社会での認知はますます高まっている状況でのデータに注目したいと思います。
2019年、いよいよパワーハラスメントの法制化が近づいています。
先日、ある訪問介護現場の方のお話を聴く機会があり、利用者・家族からのハラスメントの実態を知りました。
高齢者や弱者といわれる方々へ介護サービスを提供している職員がハラスメントに困っている、苦しんでいると。
介護の業界で働く約72000人でつくる労働組合「UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU)」の調査によると「利用者やその家族からセクハラ・パワハラを受けたことがある介護職員は74.2%にのぼる」とのこと。
NCCUでは「利用者の尊厳を守るとともに、介護職員の尊厳も守られるべき」と問題提起をされています。
組織内のハラスメント(上司と部下・同僚同士など)だけではなく、介護、医療の現場で起こる、このようなハラスメントも働く人にとっては重要な課題であることを改めて思い知りました。
ハラスメントの予防に活かせるコミュニケーションとして相互尊重のコミュニケーション=アサーションという考え方とスキルがあります。
多様な人々がともに働いたり、活動したりする場で意見の違う人にものをお願いしたり、断ったり、折り合いをつけたりしていくための考え方の基盤は「人権尊重」・・・ともに働くものとして、サービスを提供し、受ける、当事者として、「人としての尊厳を守る」ためにアサーションはその手助けになるのではないかと思います。
アサーションの第一人者である平木典子先生はこのようにおっしゃっています。
「アサーションは自分らしさを大切にしながら、相手らしさと付き合うための考え方とスキルです。
アサーションは、違いのある相手と共に生きていくための手助けとして、トラブルをよりよい助け合いに、寂しさを安心に導く考え方とスキルなのです」
押さえつけて従わせるやり方ではない考え方に基づいた技術、その場に、立場に、役割にふさわしい選択された表現、そのうえで、可能性を探り、選択肢を広め、言語と非言語を一致させてコミュニケーションをとっていく・・・2019年6月16日に開催されるアサーション・フォーラムでは、その豊かさを学んでいただけると思います。
「関係性の中で自分らしく生きるために」をメインテーマに、平木先生の基調講演からはじまり、3つのテーマ(企業内人間関係トラブル、キャリア、親子関係)でアサーションの視点から探求するワークショップの2本立てです。
お席がわずかになってきています。
関心を持っていただいた方は、peatixからのお申込みをお願いします
https://assertion-forum-2019.peatix.com/
【日時】
2019年6月16日(日)10:00~17:00
【会場】
京都華頂大学 6号館
交通アクセス
http://www.kyotokacho-u.ac.jp/access/
キャンパスマップ
http://www.kyotokacho-u.ac.jp/life/map/