たった2日間に経験した、阪急電鉄の3つの感動ストーリーです。
私は、30年ほど阪急電鉄の利用者ですが、こんなに印象的な2日間は初めてだったかもしれません。
感動した出来事~その1
十三駅で、ドアが閉まるのが遅いことに気が付きました。
5メートルほど離れたところで、老紳士が倒れたらしく、乗客と阪急電鉄社員が手分けして車両から運びだし、ホームのベンチに寝かせていました。
その60~70歳の男性は、しばらくして意識が戻った様子。
乗客の協力、社員の落ち着いた応急処置、どちらも見事。
連携プレーで、遅れはたったの3分でした。
感動した出来事~その2
5月13日月曜日夕方、阪急神戸線を利用。
西宮北口駅を出て、しばらくすると「シャリーン・・・」という音。
自転車でも巻き込んだのかと思うような音。
しばらく走行してから急ブレーキがかかりました。
20分ほど止まった後、「車両故障のため運転を取りやめます」とアナウンス。
どこに止まっているかも分からない状態での20分は長い・・・。
最寄駅である芦屋川駅までは自力走行し、乗客は全員降りることになりました。
一両目に乗っていた私は、電車を駅に停めた後、運転席からドアを開けて車両に出、「ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした」と、帽子をとって、深々とお辞儀をし、お詫びをした運転手さんの姿を見ました。
通勤ラッシュの車両はほぼ満員の乗客。
運転手さんの顔は紅潮していました。焦っていたと思います。
それでも頭を下げて、お詫びを伝える姿に乗客は誰も文句を言いませんでした。
感動した出来事~その3
5月13日月曜日夜、阪急箕面線を利用。
箕面線はたった3つしか駅のない路線。
石橋と箕面を4車両で往復(片道約8分)しています。
お酒でいい気分の60~70歳の男性が熟睡していました。
阪急電鉄社員の方が、肩をたたいて「何度も往復していますね。そろそろ降りませんか?」と声掛け。
気持ちよく「うんうん」とうなづく男性。
どの駅で降りたかは見届けませんでしたが、その思いやりのある声掛けに周囲の乗客はみんな笑顔でした。
阪急電鉄で経験した2日間の感動は、「働く人の気持ちが、乗客に伝わると満足する」というものでした。
これからも期待に応えるサービスで、感動させてください。