その昔、ある方に「あなたは将来、おしゃべりするお仕事につくでしょうね」と言われました。
その時はアナウンスも仕事の一つ、という会社員だったので、「今もそうだけどな・・・」と思って聞いていました。
最近そのことを思い出す機会がありました。
普段の移動に電車、地下鉄、バス、飛行機と交通機関を利用しますが、アナウンスが気になるのです。
アナウンス・・・相手に伝わってこそ意味があるはずなのに、聞き手を意識したアナウンスではないことが多いと感じます。
その人の話し方のクセがありすぎて、聴きづらい・・・独特の抑揚、語尾が小さくなり聞き取れない、ハウリングしていても気にせず、がなるような大きな声・・・もっと相手に届くアナウンスになればいいのにな・・・と。
私は自分の声に自信がありませんでした。
鼻声で、細くて、すぐに声がかれてしまう頼りない声。
だから、先の方に「将来おしゃべりを仕事とするでしょう」と言われても???だったのです。
だからこそ、意識してお話しするようになりました。
1 ゆっくり話す
2 語尾まではっきり話す
3 縦に口を開ける
4 自分の口を虹の一端として、もう一端を相手に向けて虹をかけるように
弧を描いて飛ばすように声を出す
5 その場に合わせた声のトーンで話す
そうすると少しずつですが、「わかりやすい」「聞き取りやすい」と、声の印象を評価していただくことが増えました。
聴覚からの印象は、全体の印象の約4割を占めます。
相手に届く話し方を意識してみると、アナウンスの聴き方も違ってくるかもしれません。
今、確かにおしゃべりする仕事をしている自分に気が付き、面白いなあ~と振り返っています。