2018年9月22日、23日と岩手盛岡駅前のアイーナで開催されたアサーションの第一人者平木典子先生のセミナーと講演に参加、そして平木先生に教わったアサーション・トレーナーのワークショップにかかわらせていただきました。
23日の講演は
「21世紀はアサーションの意味がますます深くなってきたと思っている」
「知らず知らずのうちに、考え方や生き方を変えさせられていることもある」
という平木先生の言葉から始まりました。
支援者、援助者と呼ばれる方々に求められているものは、「語る一言一言が社会をつくっていく」ことを理解し、そして「よりよい関係をつくれるかどうかが地球規模で問われているのが21世紀である」と。
「時代が変わると、文化的にも政治的にも重要なポイントが変わり、表現(伝えるもの)がより重要になるからこそ、アサーションの時代なのだ」と。
あらためて
「アサーションとはなにか」
「今、なぜアサーションなのか」
「アサーションを通して伝えたいこと」
を平木先生から学びたいと、ご講演に全国から岩手盛岡に集まった方々は83名。
ものすごい熱気に包まれました。
今岡が特に印象に残っているのは
①アサーションの背景の1つとして、代表的なものはキング牧師の言動
「わたしたちが悔しい思いをしてきたことをわかってもらえるように語ろう」
「わたしたちはこんなふうに生きていきたいと伝えよう」というもの。
いろんなアグレッシブに思える運動もある中で、あえて非暴力で「わかってもらえるように語ろう」とした、その時代に差別されてきた人たちの言動はアサーションの考え方を示していることを改めて確かめることができました。
「その人らしく生きるためにはどうしたらいいのか」
そのことを語ること、そんな語れる関係をつくることが大事なのです。
企業の上司は「会社の方針どおりにしなさい」と求めることも多いですが、一人ひとりにとってよい会社にするためには「もっとこうしたらいいのではないか」という対話ができる環境をつくること、それが実っていくことが会社の実り(成果)になればいいのではないか、そんなメッセージもいただきました。
②
日本では、知的能力を機能させる左脳を使うことが多いが、気持ちや感情をとらえる右脳ももっとバランスよく使っていくことが大切であるということ。
ケア労働とは、基本的には人がみんなすることであり、女性だけがするものではないし、専門家だけがするものでもないこと。
誰もができることでもあるケアは、まさに右脳を使うことでもあることも伝えていただきました。
どんな気持ちだったのか、動いてみたり、言葉にしてみたり、発動させること(活性化)させることで、一人ひとりがそれぞれをケアできるようになることも知りました。
まだまだ平木先生が伝えてくださったことはたくさんありますので、おいおいブログに書いていきたいと思います。
参加者、関係者の皆様、本当にありがとうございました。