オフィス今岡

「自分らしく生きる」ことを支えるアサーションをテーマに、研修・ワークショップ・執筆を行っています。

「クロスロード」をご存じですか?

阪神大震災の教訓から生まれたリスクコミュニケーション・ツール「クロスロード」をご存じですか?

 

平成7年1月17日早朝、淡路島の北端を震源地とする大地震が発生しました。

 

その災害対応に関わる知恵の体系化をするために、神戸市職員にインタビューを行い、研究成果として「クロスロード」というツールが生まれたそうです。

 

2012年3月20日、開発者のおひとりでもある慶応義塾大学の吉川先生と、神戸クロスロード研究会の西さんのワークショップが福岡で開催されました。

 

「クロスロード」は、災害時に限らず、人々の意見が分かれるような岐路に立った時、どういった対応を取るか、その理由は何かを問うていくツールです。

 

問題に対し、先ず「YES」「NO」の判断を決め、一斉に開示をし、それぞれの考え、思いを伝えます。

 

「クロスロード」の役割は、誰もが遭遇するかもしれない答えのないピンチ(ジレンマ)を伝えること、いろんな考え方がある(多様性、価値観)ことを共有することにあるそうです。

 

私も体験しましたが、確かに同じ問題でも様々な意見がある・・・判断が違う相手の意見を聴く、尊重する、大切にすることの大切さを学びました。特に少数意見を発言していただけることが、大事だということも学びました。

 

「クロスロード」という意味は、進路を決すべき「岐路」「分かれ道」の他に、人と人が出会う場所、活動場所という意味もあるそうです。

 

最後に、吉川先生がおっしゃった「ツァイガルニク効果」・・・人は完了したことよりも、未完了のこと(モンモンとしていること)のほうが忘れない!というお話が忘れられません。

 

モンモンと考え続ける、もやもやとすっきりしない・・・ことは、大事なことだったんですね。

 

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