オフィス今岡

「自分らしく生きる」ことを支えるアサーションをテーマに、研修・ワークショップ・執筆を行っています。

メンタルヘルスケア・・・取り組んでいますか?

昨日は社会保険労務士会で「企業におけるメンタルヘルスケア」についての研修がありました。

 

行政で審議委員や検討委員をされている、岡田邦夫先生にお話を伺ました。

 

私は各企業や官公庁でも「メンタルヘルスケア」について、研修をさせていただいています。

 

産業医でもいらっしゃる岡田先生のお話は企業にとって、大変厳しい傾向になっていることを知る機会となりました。

 

特に印象深かった3点は

 

1 安全配慮義務には2つの義務がある。

  ①危険予知・・・働く人たちの周囲にある危険を予知すること

  ②結果回避・・・予知した危険が生じないように事前に対策を行うこと

 

2 メンタルヘルスケアのキーパーソンは管理監督者

  民事上の責任は、部長、課長、係長等までも問われることがある。

  

3 メンタル不調の労働者と話をするときには、相手の話を否定しない、さえぎらない。

  ①相手の話を肯定し、受容する。共感し、理解する。

  ②気持ちを受けとめること、そして中立の立場で話を聴く。

 

メンタル不調から、うつ病を発症、自殺まで至った場合、裁判の多くは、企業にとって厳しい判決となっています。

 

企業のみならず、管理監督者が責任を問われ、賠償金も高額になっています。

 

長時間労働、精神的ストレス、パワーハラスメントなどの人権侵害など、メンタル不調の原因となる危険を察知し、対策を行う・・・メンタルヘルスケアは、人を大事にする組織、チームの土台となる取組です。

 

 

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