35年前の夜。
夏の休暇を田舎で過ごし、帰阪した時間に飛び込んできたニュースは、「日本航空の旅客機が墜落したらしい」。
一睡もできずに翌朝を迎え、始発便の仕事に出かけました。同じ航空界にいた私は、「とにかく乗客に安心してもらう」ことの意思統一を図って仕事に望む仲間たちの姿を忘れることはできません。
520名の命が犠牲になった事故。
事故の究明や犠牲になった方々のご家族とのやりとりは、事故を取り上げた数ある本を読むだけでも胸がつまります。
時間が経ち、ようやく表に出てきた事実もありますが、全容が解明されるときが来るのかどうかはわかりません。
123便、羽田発、伊丹行。
お盆の帰省客で満席だったこの便に、坂本九さんが搭乗されていました。
1961年にリリースされた、この楽曲が今も歌い続けられています。
コロナで外出を自粛し、お盆休みにも帰省を控えている2020年。
35年前のあの日、8月12日という日に起こった出来事を思い出し、「上を向いて歩こう」をきいてみたい気持ちになっています。
空の安全を願って
合掌