オフィス今岡

「自分らしく生きる」ことを支えるアサーションをテーマに、研修・ワークショップ・執筆を行っています。

「人に敬意をはらう」こと、「一人ひとりが人生の当事者である」こと

ニュージーランドでのナラティヴ・セラピー・ワークショップから帰国しました。

 

言葉にするには時間がかかりそうですが、一言でいうと「自分は自分の人生の専門家である」ことを深く理解できたワークショップであったということ。

 

イカト大学の先生をはじめ、4名の実践家である講師が担当してくれました。

 

講師自身の自分が育った山や川(水)、祖先がどこから来たのかを最初に語ることから講義が始まります。

 

自分のストーリーを語ることから始める講義・・・いきなり心に響く経験でした。

 

いくつもの記憶に残しておきたい言葉の数々をメモしたものの、初学者の私にとっては難しいこともありました。

 

ただ、主催してくださった国重浩一さんを含め25名の参加者、スタッフの方々の自然で、うそのない姿勢が「初学者であってもここにいていい」気持ちにさせてくれたこと、ともに学ぼうとする人への敬意を感じた8日間でした。

 

「人を大切にする」こととはどういうことなのか?

 

言葉では聞きなれた内容ですが、ずっと心の中にぐるぐる迷いがありました。

 

そのことはニュージーランドで出会った方々との時間から、糸口を見つけられたように思います。

 

私にとっては「人に敬意をはらうこと」、「その人の人生を決める、選択するのはその人自身である」ことを深く理解し、かかわることだと。

 

 

帰国後に、参加した九州大学名誉教授村山正治先生の「私のカウンセラー修業~自分自身になっていくプロセス」で一層納得が高まった経験をしました。

 

臨床心理学者でいらっしゃる村山先生が話される内容が、私にはナラティヴと重なって聞こえてきたのです。

 

先生は「自分の弱さをきっちり理解しておくことは、強さになる」と。

 

ゆっくりと丁寧に迷いながら生きることを肯定され、迷ったときには周囲に話を聴いてくれる人をもっておくことの大事さも話されました。

 

そして、「一人ひとりが人生の当事者である」と繰り返し伝えてくださったのです。

 

 

生きるうえで大事なことを、ニュージーランドと大阪で立て続けに学べたことは、宝物探しが大成功したといってもいいのではないかと感じています。

 

「人間、一人ひとりは別々で、当事者であり、その人の生き方を敬意をもって尊重する」

 

忘れないでおきたい言葉を見つけました。

 

 

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