2015年1月11日、青木将幸さんの「ネルソンマンデラの対話法に学ぶ平和構築ファシリテーション」に参加した。
驚いたことが2つ。
ひとつ
参加者の中に、15年ほど前に退職した会社の先輩がいた。すぐに分かった。フルネームがすらすらと出てくる。随分前の記憶のはずなのに、すぐに出てくる。脳って不思議だなあ・・・
ふたつ
青木さんの佇まい。圧倒的な存在感と安心感を漂わせている。目が赤い・・・調子悪そうだな、と直感したけど、ご本人は何もおっしゃらない。スタートして、いきなり青木さんに向けて質問が出る。青木さんは質問した方に向き直り、応える。時に目を閉じて、じんわり考えてから声を出す。いつ発語されるのだろう・・・と心配になるくらいの長い間がたびたび。そして、質問は途切れない。どこまで受けるのだろう・・・と私が気になるくらい。ご本人は焦っていないし、にこやかだ。
質問が終わったのは、スタートして1時間30分くらい経ったころ。ここまで!と仕切らないし、急かさない。
見ると前にあるホワイトボードに「質問発言いつでも歓迎」と書いたA4用紙が貼ってある。
いくらテーマが「平和構築のためのマンデラさんの対話法を学ぶ」でもこんな時間の過ごし方って・・・ありですか?
これが「話を聴く」ってことなんだ。青木さんはそれを身を持って私たちに示してくれていた。
私も質問したのです。「話が延々と続いたり、何度も繰り返されたりする。そんな時はどうされるのですか?」
青木さんの応え。
「最後まで聴きます」
「何度も同じ話を繰り返されるときは、自分が聴けてないということ」
「全身全霊で聴かせていただきます」
青木さんがお地蔵さんのように見えました。
翌日、やはり体調がすぐれなかったことが分かりました。
そんな中でも全身全霊で向き合ってくださった。感謝と健康快復を願って。