先日、南山大学で「ボディワークセミナー」を3日間受講しました。
自分の体と心に向き合った時間。
ほぐれていくのが心地よく、クセになりそうな3日間でした。
初めての経験がいくつもあった。
① 目隠しでペアを組み、おしゃべりせずに大学構内を自由に歩き、渡されたものを目隠しして食べるワーク
⇒ これは、かなり難しかった。
階段、教室からの先生の声、車の排気音、蝉の声、風吹く音、草の匂い・・・見えていないが故に五感に感じる音、匂い、空気の流れ。
行きたい方向にそろりそろりと足を踏み出すものの、障害物にはペアが怪我をしないように守ってくれる安心感。
盲導犬は安全と安心感を届けているんだ、と実感。
私がアシストをする時に、ペアの彼女が木を触ったとたん、スズメバチが出てきたことがあった。
思わず彼女を抱きしめたのだが、ふりかえりで、一番印象に残っているのが、そのシーンだったと彼女が語った。
人と人の信頼関係を築く上で、大切なことが「安心感」であることが分かった。
② 目を閉じて渡されたものが何かを五感を使って感じてみるワーク
⇒ これは、かなりがっかりした。
何故なら、五感のうちの二感しか使ってなかったことが分かったから。触覚と聴覚のみ。嗅覚、味覚を全く使ってなかった! いかに日常生活において視覚に頼っているかが分かる。そして、人それぞれ同じものを渡されているのに感じているものが違うことも分かる。みな、違うものを観て、触って、舐めて、嗅いでいる。人は違うんだ、多様なんだ、と分かるワークだった。
③ 人が生命維持のために唯一コントロールできる呼吸も深く、ゆったり呼吸をしてみた。それだけで落ち着く。
心も含めた身体への関心を高めたい。
穏やかで静かな自分を取り戻したい時には、心身と対話が必要だ。
身体は何を望んでいるか、心はどうしたいと動いているか。
大事な気づきを得る機会を作ってくださったグラバア俊子先生と、メンバーに、感謝深謝。