顧客や周囲の期待に応える気持ち、熱意を持ち続けたい!
先日、宿泊施設での「お客様対応」で、感じたことを紹介します。
6組の宿泊者が揃って夕食をとっていたレストランでのこと。
夕食もちょうど中間くらいの時期に、親子と思われる二人のお若い方(女性)が、「すいません!」と声をあげた。
給仕をする方は、男女で3~4名はいたが、誰も気が付かない。
もう一度、その女性が「すいませ~ん!」と声を大きくした。
周囲で食事をしている5組は、「なんだろう?」という反応・・・それでも、誰も気がつかない。
「すいません!!」と、怒鳴り声がレストラン中に響いた。
周囲の5組は、「何事か」と、みんな振り向いた。
静かに食事どころではない。
私はその声の異常な大きさに「火傷でもしたのだろうか?」と席を立って、給仕の人を呼びにいこうかと思ったくらいだった。
やっと気が付いた給仕の女性が近づくと、その女性は、「箸を落としたので、換えてほしい」と伝えていた。
声をあげた理由が「箸の交換依頼」にも驚いたが、6組が食事をしているそのフロアを給仕をする人が誰も見ていないことに驚くとともに、がっかりした。
私自身の仕事経験からすると、「お客様の様子を誰も見ていない時間をつくってはダメだ」が常識だった。
目と目が合えば、お客様が呼び出しボタンを押す前に駆けつけるのがおもてなしの基本。
目が合っても、気が付かない振りをする・・・
目が合わないように振る舞う・・・
お客様の様子に関心が無い・・・
お客様への対応は、気持ちが表面化する。
何気ないことかもしれないが、「期待に応える」気持ちが相手に伝わると、もてなす方も嬉しいはず。
顧客満足や顧客感動は、相手への思いやりと、もてなす心が欠かせない。
自戒を込めて、「相手(お客様)への関心と、熱意は持ち続ける!」と宣言することにしよう。