仲間の関わりが、人を変えていく場面に出会いました。
先日の研修でのことです。
参加者を募ったら、ありがたいことに、定員以上の応募があり、参加できなかった希望者がいた、と担当の方から伺っていました。
一日の研修でしたが、顔見知りではない方がほとんどでしたので、初対面であるがゆえの緊張感が感じられました。
少しずつですが、話す機会が重なるにつれ、空気も和んできましたが、ある一人の方の表情が静かなものであることに気が付きました。
そのグループは、その方の表情のように、なんとなく静かな緊張した雰囲気が漂っていました。
参加できない方がいたくらいの応募があったと聞いていたので、「あれ?どしたんだろう・・・」との印象でした。
例え、そんな空気であっても、私は、半ば強引に参加者を引っ張り上げるような関わり方はしたくはありません。
私が直接その方に声をかけたりするのではなく、周囲のメンバーとご本人を信じて、何かスイッチが入るチャンスを作れないか・・・と考えます。
あるペアワークをした際、その方がにこやかに話し始めましているのに気が付きました。内心ほっとし、みなさんに尋ねました。
「ペアになった方の良かったところを、どなたか紹介してもらえませんか?」と。
そうしたら、その話し始めた方が、ペアの方の良かったところを、大勢の参加者の前で報告してくださったのです。私は、かなり感動し、ウルウルきてしまいました。
助け合い、思いやり、一緒に何かをする仲間のチカラは本当にパワフルです。
その方が変わったのは、間違いなく仲間=メンバーがいたからです。
仲間の関わりが、自然にその方の心を開き、一緒に歩いていく環境を作っていった。
その様子を目の当たりにし、人のチカラを信じることの大切さを再確認しました。
対立や衝突するのも仲間だけれど、チカラを与えあえるのも仲間なんですね。