「アサーティブネス」とは、自分も他人も尊重し、率直に伝えるコミュニケーションスキル。
言いづらいことを言わなければならない、相手にNOを言わなければならない、依頼をしなければならない・・・そんな場面でこそ必要なのが、アサーティブ・コミュニケーション。
アサーティブ・コミュニケーション研修は、企業や自治体でも実施するところが増えています。
中でも、大事なスキルのひとつが、「私」を主語にした「I メッセージ」で自分の気持ちを誠実に、率直に相手に伝えること。
困った場面で、「心配した」「残念です」「不安だった」など・・・「私」の気持ちを伝える「I メッセージ」が苦手な上司・先輩が多いと感じます。
経験のある上司、リーダー的立場の先輩は、コミュニケーションというと、「あなたは何をしていたのか」「あなたはこうあるべき」という具合に、「あなた」を主語にした「YOU メッセージ」で指示、命令、助言をしてしまうことが多いのです。
人は人によってやる気が生まれる・・・と言います。
しくみがあるだけでは、やる気という血は廻らないし、指示・命令だけでは、主体的なやる気がアップしません。
相手を直接的に変えることはできませんが、相手との関係性を変えることで、自分も相手も変わることは大いにあり得ます。
これは、上司・部下の関係だけでなく、家族間でも、友人間でも言えること。
そのために本当は自分はどうしたいのか、自分自身と向き合い、自分と対話するためのアンテナを立て、自分の気持ちに気付くこと・・・「I メッセージ」は自分の思いを表現する言葉。
先ずは自分を尊重することからスタートです。