2014年2月3日、大阪大学10期として、WSD(ワークショップデザイナー養成プログラム)を修了した。
同期は様々な仕事やコミュニティ、地域等での活動をしている人々で、年齢も20代から70代まで幅広い。
毎週のように大阪・京都に出かけてこなければならない、このプログラムに九州、四国、北陸からも参加するような熱い思いを持ったメンバーだった。
本当に多様な人々との対話と協働と関係づくりを体験した。ついでに演劇も。
10年前、「対話」という言葉は今ほどあちこちから聞こえてくるような、そんな時代ではなかったような気がする。
そんな時代に、街づくり、福祉、地域、雇用、行政、法律、人権、教育、産業、心理、社会課題、子どもの権利、建築・・・いろんなテーマに取り組んでいる人との出会いになった。
メンバーと2014年12月7日に京都鉄道博物館近くの会場でワークショップを企画し、「10年後の約束」をした。
10年後の自分に向けて手紙を書いた。それをタイムカプセルにして、10年後に再会しようと。
約3カ月の間、みっちりと一緒だったメンバーと10年後に会う約束。
学んだことは10年間の時間を経て、どんな熟成がされ、展開があったのか・・・昨日、その10年後の約束を果たした。
同じ京都で7名が集まった。10年間保管をしてくれていたMさんは、10年前のワークショップでの模造紙やふせんまで置いてくれていた。びっくりしたのは、自分の字はまったく変わっていないことだった。字は変わらないんだ。
きちんと保管をしてくれたMさんは、大阪から9時間かかる島に移住し、家族が増えている。10年の変化が際立つストーリーを持つMさんに感謝しかない。
一人ひとりが語ってみたい10年のストーリーを誰もが口を挟まずに聴く時間を持ち、再会を心から嬉しく思った。
2034年、10年後の約束もした。
ちょっと体調を崩し、弱気な自分は「元気に生きて再会する」ことを目標にする。
今回会えなかった同期も、あの時の出会いが、関係がこれからも続くのは変わらない。
こんな「約束」なら守りたい。